「ら」抜き言葉

憂い


「見れない」と書くと、変換ソフトによっては“「ら」抜き表現”なんて警告が出る
でも世の中のほとんどの人が今となっては「見れない」というんじゃないのかな〜
寝れない、食べれない、起きれない…
これ、一昔前は「間違った日本語」でした
今もそうだ、という主張はごもっともですが、その一点張りで教え通すのはもはや難しい世の中になっている


最近はTVを見ていてもこんな「ら」抜き表現が当たり前
いつか「見られない」「寝られない」「食べられない」なんて言葉は日本語からなくなるのかもしれない
と思っていましたが
おもしろいことに こうした言葉もTVの字幕を見ると 今でもきちんと訂正して書かれているのです!
どんなに出演者が「ら」抜き言葉を使おうとも 文字になると「ら」が入ってくる
気にして見ているとおもしろい


長い年月をかけて人間の食生活が変わり 硬い物を食べる頻度が減ったおかげであごがどんどんと細くなってきている
手書きで綴る手紙から自動変換で作るメールになって漢字が思い出せなくなり
言葉が簡略化されてKYとかPKとか もはや解読不能な言葉まで登場して
それだけでない お掃除ロボットのような便利な代用品によって どんどんどんどん 体も頭も口も使わずにすんでしまったら
人間はいつか本当に あの、絵で描かれた宇宙人のように にょろっとした 最小限の機能しかなくなってしまうんじゃないか
結構真剣におもっています