本を読んだ55/ジーキル博士とハイド氏

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)


うーん おそろしい話だった いろんな意味で


「誰もが一度その顔を見たら二度と忘れることができなくなる “ぞっとする”“嫌悪感を覚える”“厭な”顔を持つ男」
もうその描写だけで私の頭は想像だらけ
いったいどんな顔よーそれってーーーーー
読み進めていくうちに 勝手にその男は私の中でできあがっていくんだけど


ただでさえいいイメージのない男なのに これが殺人事件まで起こしたりする
目撃者は多いのに まったく捕まえることができない


そんな男と著名人でもある博士 友人の弁護士を中心に彼らの関係が少しずつ明らかになって…


よくこのタイトルは色々なシチュエーションで耳にすることがあるのだけど
なるほど そういう意味なのね


人間の奥深くに潜む どうしようもない欲望
その内容や度合いは人それぞれかもしれないけれど きっと誰にでもあるのではないかと私は思う
自分が自分でコントロールできなくなったとき 人はいったいどうなるのか…


一度は読んでみることをお勧めします