小旅行で奥秩父へ

こうようなり!


今年は紅葉の時期が早かったようです
近場でどこかへ行きたいなぁと思っていたところ 12チャンネル「土曜スペシャル」に釘付けになった私
なんと東京の隣に天空の村があった!
全くノーマークだった秩父の奥、山梨県との県境にある栃本集落というところです
山と谷と 急な傾斜を畑にして農作業をするご婦人と美しい景色が脳裏に焼き付き ここに決定!


池袋から西武線の有料特急で1時間強 特急料金も片道600円ちょっとで片道1500円以下
飯能を過ぎると車窓の景色が少しずつ変化していく
池袋のデパ地下でお弁当なんかかってルンルンしてるとあっという間に到着です


私たちはここからレンタカーをし 秩父湖方面へ向かいました
途中大血川ドライブインを過ぎたところで左折すると 舗装された山道を抜ける通り
平日はほとんど車に出会うこともなく のんびりと紅葉に抱かれてドライブ
だんだんと木々の色が豊かになり 360度絶景となっていく
紅葉って これまでも十分見た気になっていたけど全然違った “燃えている”ような山に西日があたり それはもうただただ見とれるばかり 自然の出す美しさとはこれほどのものなのかとしばし呆然

その後観光名所である三峯神社(駐車場が有料)、秩父湖(何もない)を相次いで通り過ぎ のんびりと今宵のお宿へ
民宿「甲武信」さんへ到着です
気さくなおじいちゃんとおばあちゃんに出迎えられ 昔は養蚕作業場だったという2階のお部屋に通される
民宿らしいアットホームなお部屋では お茶とお茶菓子のおもてなしがあって嬉しい限り



すぐに少し離れたお風呂へ
この日は近くで作業をしていたご一行も長期宿泊をしているとのことで 早めの入浴を進められた
それ以外は一組しかおらず お風呂は貸切で♪
温泉が出るわけではないのだけど 温泉です 広くて快適です


夕飯はこの地の名物の芋田楽と鹿鍋 その他山の幸がいっぱいの豪華料理
ここでしかとれないらしい紫の馬鈴薯を甘い濃い色味噌にたっぷりつけたおいしーい一品 TVで見て楽しみにしていた料理でした!
鹿鍋は初めてだったけど この辺では刺身でも食べるとか くせもなく歯ごたえがあってかなりおいしい!
野草の天ぷらに使用されていたのはパン粉?!でもそれがまたおいしーい
大満足でした

昔 林業が盛んだった時代はここも栄えていたそうだけど 今やお年寄りばかりの少しひっそりとした集落になっていて
雨戸が閉じきりの家も見られる 数多くあった民宿も栃本では2つきりになったとか
この宿でも昔は長期休暇にはボーイスカウトやら合宿やらで多くの若者が利用したものだけど 少子化で今もそれは減り
定年を迎えた人が移住を試みることがあっても なかなか現実にいたることは難しいらしく
こんなに素晴らしいところなのに このままでは訪れることが困難になってしまうのかな と おばあちゃんのお話しを聞いて少し寂しくなった 
東京からこんなに近く来られる 自然豊かな場所 住人も訪問者もいつまでもそれらを愛でることができるようなところでいてほしい



2日目は栃本関所から絶景を眺め 雁坂峠

トンネルを越えると山梨県、というところで車を停め 橋の上からまたも紅葉の絶景
落ち葉となった黄金の葉が空を舞う姿は 背景の青空とよくマッチしていました


その後は 有名な中津峡へと向かいます 途中ドライブインのようなところで直売やちょっとした食べ物があったので立ち寄ることに
ここでは猪鍋とやはり芋田楽などなど 体をあっためることができました
芋田楽は昨日と味噌の種類も違うので違った味わいが楽しめる きのこを買ってにんまり


中津峡は山と川が目前にせまるような景色で これまで見てきた景色ともまた違った紅葉風景を楽しむことができる
人気があるのも“なるほど〜”の場所 さすがにここまで来ると平日でも人が多かったです


帰りは道の駅でぎんなんや梅干しや ここでしか買えないものを色々と手にし
ランチはJAちちぶの「そば道場あらかわ亭」で新そばを頂きました 
しっかりとこしがあって 食べ応え十分! 天ぷらもおいしくって食べきれないくらいでした

かなり穴場だった奥秩父
これだけ深い自然があるのだから行かない手はない! 是非お勧めします
その際は 西武秩父駅すぐの仲見世通りで是非「ちちぶ餅」を食べてくださいませ! おいしいんだな〜