本を読んだ29/「少年A」14歳の肖像
- 作者: 高山文彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/10/30
- メディア: 文庫
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読んだきっかけは「本棚にあったから」というものだったけど
若年層の凶悪事件が後を絶たない今 13年も前の出来事だとは思えないほど身近で 重くのしかかってきた
当事者たちにはそれぞれの立場があって 一面的にコメントするのは避けたいと思うが
こうした事件には共通点があるように思えてならない
何かつらいことがあったとき そこから目を避けるのではなく 悪いものをただ封じ込めるのではなく
自分のこととして じゃあ自分が彼らと何が違うのか 何が似ているのかを考えて 今後を生きていかなければならない
よく 事件や事故が起こると被害者の家族がいう「同じようなことが二度とおこってはいけない」
でも起こってしまうのはなぜ? それを自分のこととして よくよく考えなければならない
私も“一般的な”家庭環境に育ったわけではない
でも 今 こうして満足いく人生がおくれている
こういうニュースを見るたびにその分かれ目について考え 周りで同じような環境で立ち止まっている人がいるならば ときにそれを口にしているしこれからも口にしたいと思っている
自分たちだけがよければいい世の中で 一生じたばたしてみよう