映画を見た81/いのちの食べ方

ひつじちゃんも



私が日頃口にする色々なものの 口に届くまでの色々
EU圏の事例を追ったドキュメンタリー映画


映画ではBGMもなければナレーションもない
目の前にあるのは事実だけ いや 事実のほんの一部だけ


こういう説明があると 真っ先に頭に浮かぶのはお肉ではないだろうか
もちろん牛・豚・鶏が加工されていく様が 淡々と真っ正面から記録されている
そこにいるのは命があるときから食べられることを前提に育てられる動物たち
ひよこちゃんがかわいそぅぅ” “う、牛が…ひぃぃぃぃ!!”なんて目をそらすことはいけません
私たちはこの現実と共存しているのですから 


私が最も衝撃を受けたのは 野菜の栽培
アニメでも出てこないような 恐竜の現代版のような農薬散布マシーンが ぐわぁ〜っっと羽根を広げ 畑の上から轟音を轟かせながら農薬を降らす
ビニルハウスに入れば 毒ガス処理班のような格好をした人間 完璧に防護した体でハウス内にミストをふりまく
収穫の終わったピーマンの茎や葉を取り除くスタッフ 取り除いている茎の根にあるのは 土ではなくスポンジ


それでも私は今日も スーパーで10円でも安い野菜を買おうとするのだろう
店の一角に緑で覆われた高級感漂うコーナー そこにある野菜に手を伸ばしたくても 値段が倍もするような日常食を買える現実はない


この映画はヨーロッパでの様子をとらえているので 日本とも事情は少し異なるだろう
でも180度違うということはありえないと思う
色々な意味で 非常に重要な映画を見たと思った