旅タイ−5日目(1/26)

反省の日

4:30AM
下車まで1Hというところで目覚める 初めての寝台車は想像以上に心地よく 降りたくないと思ってしまった
終点が近づくと 車掌さんが慌ただしくベッドをしまい始める シーツをはがし 上の寝台はしまう 下の寝台は椅子に
外はまだ暗いというのに 線路沿いの家々は既にたくさんの人がなにやら支度を始めている
バンコクの朝は早い


再びフアランポーン駅に到着した私たちは 構内のカフェで簡単な朝食 あまりにも簡単なのに これまでの立派な食事よりもずっとずっと高い(涙)
一息ついたらタクシーで南バスターミナルへ このまま次の目的地、カンチャナブリーへ向かうのです


南バスターミナルは思ったより遠い
でもちょうどいいバスがあって タイミングよく出発 外もだんだん白んできた
早朝のバスで乗客が少ないせいか 車内はえらく寒い 前情報で知ってはいたので防寒着も一応準備してきたんだけど 寒いなぁ
出発早々お水の配給があった ラッキー
タイの長距離バスには車掌さんが常にいて 車内で切符の精算をしたり このようにお水を配ってくれたりするらしい


カンチャナブリーまでは約2時間
ちょうど朝の通学時間と重なったため 子どもの出入りが多い 窓の外にもいくつもの学校とたくさんの子どもたち
彼らにとっては当たり前の日常 私にとってはあまりにも新鮮で 微笑ましい非日常
子どもたちの笑顔は世界共通だと思います いつまでもその笑顔でね・・・なんて 大人ぶったことを考えたり(大人だった)


相変わらずかっとばすバスに揺られ 予定通り2時間でカンチャナブリーに到着 待ってましたとばかりに ソンテウサムローのおじちゃんおばちゃんが群がってくる
相変わらず人を見てぼったくろうとしてくるから 絶対50THB以上は払いませんと豪語して(それでも高いのかもしれませんが、150円だしね) 案内してもらう


事前にチェックしていたゲストハウスが集まる一角は ターミナルからはだいぶ遠いところにある
細い道を抜けると まるで別世界のように外国人だらけの空間が広がった
とりあえず「うっ・・・」と嫌な予感を感じながら 気分を変えて最初の宿、Blue Starへ
ポップさんという 親切な青年が2つの部屋を案内してくれた
カンチャナブリーでは是非日没と川の流れを部屋から見ながらのんびりと過ごしたい!と思っていた私でしたが いずれも望みとは違う部屋 3泊する予定だから明日部屋をチェンジしようかなと思ったけど ここでは長期滞在する外国人も多いらしく いつチェックアウトするかもわかりづらいらしい
とりあえず保留にして 第二希望のSugar Caneへ行ってみることにした
宿を出ようとすると さっきここまで連れてきてくれたおっちゃんが! 次の宿にも連れて行ってくれるという ただでいいというのでご厚意に甘えることに♪結局最後に宿を決めるまでつきあってくれたんです!優しいなぁ


Sugar Caneも大盛況 川に浮かぶラフトハウスは魅力的でしたが予算オーバー
安くしてもらおうと思ったけど 聞く耳もたずの笑顔なしで その対応が感じ悪かったのであっさり却下
やっぱり値段もさることながら 人と人との関係が大事よね
ポップさんの笑顔が恋しくなって 結局Blue Starに決めた


200THB/Nightの部屋は高いところにあるバンガロー

屋根が藁みたいなものでできていて 鳥が遊んでいる 鳥の鳴き声と葉の重なる音と日光が窓から聞こえて心地いい
が、ファンの部屋は日中めちゃめちゃ暑く シャワーは水しか出ない トイレに行くと恐ろしい数の蚊の群れ
トイレやシャワーの排水は全て 楽しみにしていたはずの川へと流れていく
うーん 
疲労より先に悩んだ私 眠ることもできず 悩む 
眠ってしまったおっとさんをよそに 一人フロントへ行って 無駄なのに再交渉してみる


落ち込んだ私を見てからか おっとさんがこれからの予定を一緒に考えてくれた
日中べらぼうに暑くなるこの部屋で“のんびり”過ごすのはちょっと難しい
じゃあ宿を変えれば満足なのかと聞かれればそうでもない あの排水が気になる どの宿も状況は同じだから
タイに来て この国のいいところを見ると同時に考えさせられることもあった
排ガスをはじめとした環境に関する懸念は到着してからずっと考えてきたこと この宿で今 私たちは川を汚してしまうことに協力しているんじゃないのか 自分たちが反省すべきことは、自国での行いも含めまだまだ色々あるのであろうし 他の街でも知らず知らず同じようなことをしてしまっているかもしれない でも この瞬間はあまりにも直接的に目の当たりにしてしまい 考えてしまったのです


結局明日のツアーに参加して暑さをしのぎ 3泊の予定を2泊に減らすことで決着 
蚊は蚊取り線香を買った


それにしても情けないな
どんな状況だって 全てがそこでしか体験できないことだったり そこから学ぶことも多かったりするのに
小さな思い通りにいかなかったことを悔しがる自分はほんとに情けない甘ったれだ


気を取り直して昼食へ 外国人向けのおしゃれなレストランの合間に地元の人が昼休みに食べていた屋台があった
そこで激甘で激辛のパッタイを食べる
それから涼しくなるのを待って クウェー川にかかる有名な橋までお散歩
・・・なんて距離じゃなかった(汗) たまたま通りかかったトゥクトゥク(?)に相乗りさせてもらって無事着くことができたけど 思ったよりずっと遠いです


橋の周りには なぜかアクセサリーを売る中国人と それを買う中国人観光客でいっぱいだった
ここまであまり見なかっただけに なぜ?!と驚いた
橋は今でも使用されているのだけど 1日ほんの数本しか列車は通らないので みんな歩きまくっている
私たちもしかり はるか下に流れる川に怯えながら 少しずつ進む 途中たくさんの人とすれ違うのでぶつかったら落ちるんじゃないの〜とびくびく

すると 本日最後の列車の警笛が!! すごーくゆっくりと近づいてくる
こんなときのために 橋にはたくさんの非難待機スペースが設けられているので安心なのですが
乗車している人とタッチを交わし 記念撮影 ラッキーだったな

橋からきれいな日没を見ることもできて 結果オーライじゃないか とげんきんな私です

日が暮れてこのまま近くのレストランで食事をとることにした
ソムタムを食べたい!というのが理由だったのだけど あいにく本日はソムタムはありませんと言われた・・・
悔しいからビールも飲み、シーフードを思う存分食べた でも二人で1500円だった・・・


帰りはこの旅初のモーターサイでホテルまで
モーターサイとは スクータータクシーです 二人乗りして連れて行ってもらいます
風をきって走るのがなんとも気持ちよかった!やみつきになりそうです