台湾ツアー/3日目

台湾が恋しい


だめか。。。今日も。。。
という曇り空
気を取り直してタクシーで台北駅へ。
台湾のタクシーは選んで乗らないとぼったくられたり危ない目に遭うという話を聞いていた
そのために外見の美しいタクシーを選んでのることが大事らしい
でも ぼこぼこのタクシーでも親切な運転手さんはいた 美しいタクシーの中にもいやらしい目つきをした運転手さんがいた モロッコではほとんどがメーターついていなかったけど 台湾でメーターのついていない車はなかった
地下鉄も整備され オートバイがひしめく街で タクシーの大事なお客さんといえば日本人などの観光客なのかな そう思わせる営業熱心なタクシーもあった


今日は平渓線にのって十分まで行こう
事前に調べた時刻の自強号(字はちょっと違います)の切符を2枚買うべく、紙に書いて売り場の男性に渡したら あたふたしだした
何を言っているかわからないけど 首を横に振っているからこの電車はないか売り切れだ
タイミング悪くこの日は11月1日。ダイヤ改正もあったみたい
とにかく平渓線への乗り継ぎ駅、瑞芳駅まで行きたい!と頑張ったら、次の電車を教えてくれた
特急電車で約40分、全席指定で一人80元(280円くらい)とは。。。あっぱれ

電車の時間まで1時間以上あるので、駅のそばの屋台で朝食を食べよう
ビルの立ち並ぶ駅のそばの朝 通勤の人々にまみれる 服装も表情も日本人によく似ているなあ、とつくづく思う
特に女性のいでたちは メイクもファッションも日本人と差異なし
ほとんどの台湾人が 必ずどこかの屋台で足をとめ 何かを買って職場へ向かう
こういうとき コンビニしか行き場のない日本人にとっては指をくわえちゃうほどうらやましい光景
お粥をゆっくり座って食べたいなあ と探すけれど スタンドっぽいテイクアウトのお店がほとんどで なかなか食事にありつけない 
豆乳と包/パオ?肉まんの外側だけ、みたいなパンを買って食べ、「素食」という看板のお店でロールサンドのようなものを買い、駅へ戻る
駅のセブンイレブンで、比較材料に肉まんを買い、いよいよ電車へ!


東京から信州などへ向かう特急列車 そんなイメージの電車
車内は洗練された風ではないけれど 広々とした懐かしい座席はとっても居心地がいい!
台湾ではMRT内はどこでも飲食絶対禁止で、ガムやあめでもばれると高い罰金がとられるそうです
でもこの中長距離電車は例外みたい 地元の人も色々と食べ飲みしている
さっきの肉まん 台湾だから期待していたけど 日本のコンビニの味に毛が生えたようなものだった やっぱり屋台に限る

外の景色はぐんぐんと緑を増し、田舎の風景へと移り変わっていく
気候が似ているせいだろう どこまで行っても日本の風景とよく似ている
40分ほどして瑞芳に到着。名残惜しく電車を降りる
平渓線の一日乗車券を買うものの 次の発車時刻まで2時間もある
しょうがないから瑞芳で何か食べるか と駅をいったん降りて気づいた ここから有名な観光地、九分(字が違います)へ行けるんだった! しかもバスで20分くらいと 意外に近い
思わぬ幸運を拾ったように 人の波についていき バスに乗り込む この旅でバスに乗る機会はないと思っていたのでさらに嬉しいではないかっ


九分は映画のロケ地にもなり バスも観光客で満員
くねくねと山を登りだすと ついに雨が降り出した 
昨日まで泣き出しそうでこらえていた空 それに甘えて傘を持ってこなかった私たち それでもなんとかなるだろうと バスを降りて人の流れについていくことにする


メインストリートと思われる細い道を行く いけどもいけどもお土産さんばかり 雨は弱まるばかりか腰をすえて降り出した
景色を見る余裕もなく 結局傘も買い 15分ほどしてまたバスに乗っていた
この路線バス またしても座席が広い! ヨーロッパでもこんな広いバスみたことないよー

降りる駅がわからず 早く降りすぎたみたい 市場を覗きながら15分くらい歩いて駅へ戻る
駅のそばのお店であんかけ焼きそばみたいな麺とあったかいコーヒー牛乳を飲んで再び駅へ

駅に戻ると制服姿の人々が行き交ってる
何かと思えば弁当を売っている人だった!若い女の子が「弁当〜!!!!!」と雄叫びをあげている
わくわくしながらそれでも買わずに電車に乗り込むと たった2両の座席は地元の人ですでに混み合っている
みんな週に一度の買出しかな 持ちきれないほどのたくさんの荷物を抱えている
となりのおじさんが食べているのはなんと さっきの弁当!
いい匂い おいしそうな具材 買わなかったことを心底後悔しているおっとさん
しょうがないから台湾人の食べ方を観察する


日本では物を食べるときにクチャクチャと音をたてることはマナーが悪いとされています
しかし韓国や中国ではそういった人がほとんど 
では ここ台湾は? まったく音をたてていません


雨は弱まるどころか強くなる一方
十分ではつり橋を渡って滝を見に行こうと思っていたのだけれど どうやら傘一本で歩けるような気配はない
まるで有馬温泉へ向かう電車のような車窓の雰囲気を眺めながら それでも十分駅で下車
上り電車が来るまでの30分を この駅のそばをお散歩してすごすだけでも満足できそうだと思ったので予定変更
駅から見えたつり橋が決め手です
滝を見るよりもつり橋を渡りたかった私たちは それだけで満足なのでした


線路と1mと離れていない距離に店舗が立ち並んでいるのがここの名物風景
雨の平日ということもあり 人気がまったくないのだけれど それがまた美しい
地元の人がするように 線路をつたって少し歩く
小学生についてつり橋の方へ 足元はところどころ隙間があって 下がよく見える
しばし雨も忘れて楽しんだ分 体は湿ってしまった

帰りの電車では 念願の弁当を購入!タクシーの初乗りが70元で、この弁当が50元だと考えると、日本の弁当とさして変わらない価格だとは思います
が、開けてびっくり 食べてまたびっくり!
見た目が豊かなのはもちろんのこと あったかくておいしいその味には思わず私が雄叫びをあげたくなった いや、実際のところ 二人であげていた

豚肉にベーコン、ソーセージ これらが野菜炒めの上にのっている ほかにも練り物、味付け卵(丸ごと一個!)、お漬物としきつめられたおかずはどれもあったかくて本当においしい!
日本も豊富なメニューの弁当を そこら中で手に入れることができますが こんなにおいしい弁当は生まれてこの方一度も食べたことがありません
本当に感動!の一言につきるくらい おいしいお弁当でした
日本でも見習ってほしいものです


台北市内に戻っても雨はやんでいない
とりあえず買い物だけ済ませていったんホテルへ戻ることに
出発直前に気づいたのですが 台湾ではビルケンがなぜか安く購入できるらしい
ものによるけど 安いものでは半額まで落ちるとのこと 珍しく旅中にデパートに立ち寄る
本当だ 私のほしいLONDONは日本の半額なみ! 早速若い店員さんとなんとか言葉を交わしながら一足お買い上げ
この上ないスピード購入でした

台湾最後の夜も夜市でしめる
ホテルで一休みをし、今日は龍山寺近くの夜市を目標に少し手前から歩き出す
まずは西門駅で降りて、日本でいえば渋谷にあたるといわれている街を歩いてみる
若者向けのお店も 若者の多い中 にぎあうお店を発見 行けば一瞬ぎょっとするようなものを売っている
鶏の爪や足、頭などが甘く焼かれて置いてある 女性を中心にごっそり買い上げる人もいれば一本だけをかじりながらデートを続ける人も そういえば屋台にいっても必ずあった品目だ
ためしに爪とももを買ってみる うん確かにおいしい おやつにぴったりだ


続いて有名な店で麺線を買う
そうめんみたいな麺が小さいおわんに入っている かつおだしのようなしっかりと味付けにパクチーともつがのっている
とんこつ派のわたし 行く前の食べたいレベルはさして高くなかったのだけど 食べてびっくり!美味〜い!
立ち食いでも群がる秘密がわかりました。本当においしくて、おかわり!といいたくなる一品でした。

またしても別のビルケンのお店でサンダルを一足買い、排骨大王でおいしい魯肉飯とスープを頂いてから夜市へと向かいます

元々風俗店も多かったといわれる龍山寺付近は、夜は注意とガイドブックにも書いてあります
確かに雰囲気は少しずつ変わっていきます
この華西街観光夜市は この旅一番の大きさだと思われる そして出店内容も客層もほかとはすこし違ってる
大人のおもちゃとか すっぽんとか 下着とか そういうお店がやたらと多いのです

まずは臭豆腐の大きなお店へ すごい臭いだ。。。。。。。
なべにたっぷり入った豆腐たちを 最初はその強烈さにびっくりしながらも だんだんとうまみにはまってスプーンをすすめるおっとさん 周りでもカップルや若い女性が一人でぺろりとたいらげている
大変申し訳ないことに 私にはそこにいる自信すらもなく 数分でKO お水を買いにひた走ったのでした。。。

食べ物だけでなく雑貨や洋服なども安売りしているこの夜市で 再び茶器を買い、麺を食す
しかし私たちはまだ食べ残しているメニューがひとつだけあったのです
夜市でとうとう見つけられなかったそれを食べるため ただそれだけに疲労をおしてもうひとふんばり
MRTで東へと向かい、忠考敦化駅へ
あまりに大きい店で有名店とはいえ見つけるのはたやすくない
何度もメインストリートを往復し これで最後、とあきらめた矢先に「度小月」はありました
おしゃれな雰囲気の一角に 昔の屋台のスタイルを保った厨房があり そこで但好麺はつくられます
食後でも食べられる量の さっぱりとした味の麺 雰囲気も落ち着いていて 疲れた体を落ち着かせるのにぴったりとしたお店でした

ここまで食べてもういいだろう、と思うのは間違い
最後まで台湾を名残惜しく思う私たちは 再びホテルのそばの 初日に行った夜市へ戻る
ここがやっぱり落ち着くわ♪と水餃子をあひるのお肉を買う
最後の晩餐は 台湾ビールとともに ホテルのお部屋で