映画を見た80/PEACE BED

“アイドル”the Beatlesのメンバーとして口を閉ざさざるを得なかったジョンが ジョン・レノンとしてヨーコとともに自分の思いを自分なりのやり方で表現し続けた結果 アメリカ政府の天敵として様々な困難にぶつかった
その、アメリカでの闘いに焦点を当てたドキュメンタリー映画


アウトラインとしてこれらのことは既に知っていたし あまりにも有名な話だから 今更どうして どれだけのものが得られるのだろうと半信半疑で向かったが 思った以上におもしろかった
焦点がぶれていないし とても冷静に描かれているので見る側も公平に見ることが出来たのは大きい
これって簡単なようですごく難しい
たとえばBeatles Anthologyを見ていると、ヨーコの登場がまるで魔女がやってきたかのようなBGMでスタートする 
事実を描いているようであっても どうしても悪者を決めたがるドキュメンタリーもある


戦争に“人気”の度合いをはかるなどと、ぬけぬけと語っちゃう政府要人が 私の体の色々な部分がわなわな震えるコメントを次から次へと浴びせる一方で PEACE BEDの最中に色々と否定的な見解や不安な展望を述べる人に対し「ネガティブなことを考えている時間は一秒もないんだ」とはっきりと言ってのけるヨーコに 体の内部を熱くさせられて


表にあるのは反体制運動だけど この映画の芯はそれを遙かに超えるところにあるってことが伝わっただけでよかった