映画を見た54/ダーウィンの悪夢

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新年1本目は劇場で。
上映館が広がったばかりなのに、思ったほど人の入りは良くなかった

先日見たTVで、人間と最も近いと言われているチンパンジーが　同じチンパンジーを共食いする光景を見た
食糧がなく、どうしようもない状況じゃない　ただ単に　縄張り争い、という理由だけで
どんなに獰猛なトラやライオンも　ゾウは食べても仲間は食べないと思っていた
チンパンジーが共食い　じゃあ人間は。。。と身の毛がよだった

「共食い」と一言で言っても、肉を直接自身の歯で噛み砕いて食べる方法もあれば、そうでない方法もあるのかもしれない　そしてそれはもしかしたら　もっと卑劣で恐ろしいものなのかもしれない

地球の温度が徐々に上がり　少しずつ地球を脅かしている
毎日暖かい布団にくるまり、おいしいご飯を食べ、TVを見て笑うことのできる人にとっては“まさか”の世界
でも熊に襲われ、豪雨に襲われ、そして人間に襲われる人が何人もいるじゃないか

貧しさに困窮したアフリカの子どもたちは　魚を梱包する発泡スチロールを燃やして現実逃避をするしかなかった
海を渡った発泡スチロールは　役目を終え　小さな島国でゴミとなった

映画を見終わって外に出たとき　ありふれた日常の景色がとても貴いものに変わり　それを物足りないと少しでも感じたことのある自分に　どこからかつねられたような痛みが走った
「だから全てを否定しよう」ではなく　もっと当たり前の日常をよく見、考えることから始めよう　そう思った