カムイ伝から得たもの/16

百姓

カムイ伝 1

カムイ伝 1


ずっと前の時代の話なのに 本質的な問題は現代にいたっても何ら解決されていないことに愕然とさせられる
ほんの一握りの名ばかりの権力者が その他大勢の人間たちを 「身分制度」という枠組みや 純粋な心を悪用した様々なな企みで縛りつけ なんとか生き延びている社会
“恐怖”を暴力に変え 自らの命だけを重んじて生きているその姿 その下で報われないまま働き続け 戦いや争いを繰り返しながら命を終える姿 
地に足をつけて 汗水流しながら生きている多くの人々の力は ときに国を変え ときに日の目を浴びぬまま消えていく


どこからともなくやってくる“ニュース”を真に受け 隣人を憎み蔑む 
“風の便り”に促され 人と人の争いが いつしか村と村の争いに 
一人の力ではどうにもならないと あきらめて現実をうけとめる労働者
自然の原理にさからって 目先の利益に目がくらみ 足下を見失っていく人間


全て遠い昔の 漫画の中の世界なんだろうか