妻有の旅−2日目

天気予報はかんばしくない
昨晩入れなかったお風呂に再び挑戦…も、熱すぎて入れない(涙)
楽しみにしていたみみちゃんのために、なんとか!と本人も手伝っててんやわんや
なんとか入ることができました^^

今回のみらいの宿泊には、都会で生まれ育って早4年のみみちゃんに、自然のおもしろさを体感してもらおうという狙いが含まれていました。昔の人が残してくれた立派な家で、「無」の中からたくさんの楽しさを発見してほしかったのです。
あいにくここに来る前からあまり体調の良くなかったみみちゃん
今朝も具合が悪かったみたいだけど 子どもってたくましいっ!
一緒に写真をとったりお風呂をわかしたり、お手伝いもしてくれました。
甘えんぼさんなところもたっくさんあるけど 長所を活かしてこれからもその素敵な笑顔を見せてくださいねっ


今朝は、家の周辺、松代を一通り見てから十日町方面へ向かうスケジュールです。
幸い、だんだんと空が明るくなってきました。
みらいも参加しているマーリア・ヴィルッカラの作品「ファウンド・ア・メンタル・コレクション」。
彼女の新作の家プロジェクト、「TIRAMI SU3 持ち上げて-行ったり来たり」では、入り口から動物たちが頭上からお出迎え。

今回もとても多い「家プロジェクト」。古民家や、中には現在も住んでいる民家をお借りしての展示もあります。
それらのほとんどに元の住人の住んでいた名残がいまだあって、その匂いにも、置かれたままの家財道具や生活雑貨にもたくさんの年月と関わった人の思い出が刻まれている。決して高価なものもハイテクなものも使われていないのに、地震にも風雨にも長い年月にも耐えてきたこれらに、終始尊敬の思いでした。


松代の駅に着く頃には、すっかり青空。気温もぐんぐんあがってきました。
前回とても思い出に残った、田中信太郎の「○△□の塔と赤とんぼ」をはじめとして、松代の駅を一望できる高台の作品の数々を見てまわります。私とみみはスタンプラリーにやっきになりながら。みみちゃんはだいぶ元気が出てきたようで、よかったよかった。
スクーターや自転車でまわる人たちとすれ違いながら、暑さに負けず歩き回る。
見たこともない巨大な蛾や、たくさんの虫たちに囲まれて(触れないけど)、晩夏の青空の下を汗かきながら歩く幸せ。みみの両親は、この頃にはすっかり虫取りに夢中になっている。誰のためにとってるのよ…  でもそんな彼らにとっても、ひとときのお休みの時間なんです。私は嬉しくなります。


そして中でもこの日、みんなの心を奪ったのが、これ↓

国安孝昌「棚守る竜神の御座」

車がカーブをしたその目の先に広がった大きな作品
まるでハウルの動く城が目の前に出てきたみたい
みんな目も心も奪われた


満喫した松代の作品の最後は農舞台。幸か不幸か、この頃から再び雨に…
お土産見たり、中の作品で見たり遊んだりしていたらあっという間に14時も近くなり、十日町へ向かうことに。
十日町へ向かう途中で、今回わたしが是非みみままに見せたかったのが、トーマス・エラー「人 自然に再び入る」

3年前は真っ白で、田んぼの緑の中に不気味に立ちすくんでいたけれど、今回は年の功(?!)ですっかり蔦も板につき(笑)、かっこよくなっていました。こんなのが街道沿いにあるんだから、妻有の芸術祭はやめられない!!
今年は、さらに隣に「イナゴハビタンボ」(塩澤宏信)が増えていて、子どもも大喜び!な一角でした。


この地域の名物といえば、「へぎそば」
有名どころで「小嶋屋総本店」でランチをした後で、みみファミリーとはお別れ。
レンタカーを借りて再び出発!といきたかったところなんだけど、いよいよ雨が大ぶりになってきた。。。
時間もあまりないので、とりあえず家プロジェクトを中心に、近場で過ごすことに。
こんな雨でも結構お客さんはいるものです。我々のような地方からの来訪者はともかく、地元の人も雨晴れ構わず頑張ってました!
惜しかったのは、菊池歩「こころの花−あの頃へ」
とても素敵な作品だったのに、雨と暗さでゆっくり見ることも、きれいに写真に収めることもできなかった。
雰囲気だけですが…


最後にぎりぎりで飛び込んだところにあった、おもしろい作品は、ムタズ・ナスルの「夢」


二人になって少し寂しくなったみらいで、若井さんのどぶろくに感激しながら
サッカーを見て就寝。