美術めぐり19

銀座のメゾンエルメス8Fにギャラリーがあります
その上、エルメスのビルのてっぺんに ブランドの象徴でもある花火師w/馬がいるのですが、
彼らを部屋に入れてしまった 西野達「天上のシェリー」が現在開催中


もう二度とあの場所へ行き、彼らに触れることも近づくこともできないかも、と言われています
銀座で10Fといえば、相当高く感じられる 展示場に着くまでに屋外に出たり、窓から外を見渡せたりするのですが
これが気持ちいいけど結構こわい
そして 同時に なんだか貴重な思いがする 
都会のど真ん中で自分だけ時間が止まったみたい 眼下では車や人が絶えず動いているのだけど


作品は、花火師たちを動かすことなく 周りを囲うようにして部屋をつくったらしいのだけれど
あの狭い空間に 見事にできている だってもし部屋がなかったら…ってくらいの狭さだと思うから
違和感たっぷりではあるのだけど なんとも憎めない感じ
全く相容れない女性誌やインテリアが エルメスの雰囲気とも花火師の雰囲気ともあわなくて
でも 「でも」って感じ


さらに彼が世界中で繰り広げている他の展示に圧倒された
教会の風見鶏のようについている小さな天使 その天使だけを部屋の主にしてみたり
街頭をさかさにしてみたり
世界では賛否両論なところもあるみたいだけど その発想と行動力、そしてできあがったときの信じられないくらいのフィット感に脱帽