映画を観た21/ダンサー・イン・ザ・ダーク

ビョークいい

ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]

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私が見た映画の中の最高傑作の1つ
なんせ監督が好きです


この映画を観た人は意見が完全に二分する
大っきらい!っていう人と大っすき!という人と
好きと簡単に言えるほど軽い内容ではないのだが
そう テーマが重い
母子家庭 障害 貧困 労働 金 うそ 罪 愛 とか


この監督がすごいと思うのは
人々が心のどこかでわかっている 目をそむけたい現状を
目の前にどーん!と置いていくところ
「これが現実だ!」と言い放って あざ笑っているかのように
でも映画でも現実の社会でも こうして現実を直視しようとする人があまりにも少ない
誰だって怖いけど それを見ないと先にいけないのに
怖いから 身の回りの幸せだけでも… 自分が生きている間だけでも…
なんて幸せぶって
だから彼の映画の後にいつも私が感じる共通事項は
自分のふがいなさと 行き場のない怒りと 絶望感
でも はっとした後で 必ず奮い立つ何かがあり 気持ち悪いくらい脳みそがフル回転し始める


今回見て特に感じたのは
幸せとは何か? 確か“しゃべり場”最終回のテーマにもなったっけ
自分の幸せを定義することは簡単でも それが他人に当てはまることはない
世の中にいくつかの「常識」があるかもしれないが、幸せに常識はない
だから よかれと思って… あなたの幸せのために…なんて行為はただの自己満足だったりエゴだったりすることを忘れてはいけない
もちろん そういう気持ちをもつことは大切 だけど
でも 突っ走る前にちょっと待って


次にこれを観るときは 何を感じるか