本を読んだ55/1Q84

miito2011-05-20

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3

ついに終わった〜
またどっぷり村上ワールドに浸かった3か月でした


10歳のときに たった一度だけ ほんの少し手を握り合っただけの同級生の男女
20年のときを経て 運命の再会を果たす


未完成の投稿された一冊の小説から始まる 2つの世界の物語
様々な事情を抱えた人々が少しずつ1本の線でつながっていく


有志で集まり自給自足の生活を見いだそうとしていた人々が やがて分裂し 宗教団体へと姿を変える 壁の向こうの見えない世界からこぼれ落ちてくるものから少しずつ見えてくるもの 


切り口はまだまだある まあ盛りだくさんといえばそうなのかな
社会的な内容なのかと思えばファンタジー要素が多分にあり 純粋な恋愛ドラマのようでもある
解釈は人それぞれでいいと思うので「これ!」といい固めるのはよそう


つかみどころのない美しさを持つ少女や 現実ではないもう一つの世界が出てくるところなど
読んだ時期が近かったせいか 「ダンス・ダンス・ダンス」に似通った感をもった
前半はとにかくこれでもかというくらい性的描写が多くうんざり
「ダンス…」の方が好きかな〜と思いながら読んでいたが 最終章でこれが逆転


何一つ解決していないようにも すべてが終わったようにも思えるエンディングに不満を持つ人もいるかも
でも私の感想は
「これでいいのだ!」(拝借しました(汗))
二人と同じように 首都高の空気がとてもすがすがしく感じた


「ふつうがいちばん」という言葉を耳にする
「ふつう」ってなんだろうねぇ
って思う


たとえば今回のような震災が起きれば それは明らかにふつうじゃない
それは今述べたいこととは少し異なるのだけど
たとえば社会全体の80%がしているような「ふつう」な暮らし(って書いていてもそれがなんだかいまいちわからないのだけど)をしていても その暮らしの中にいる人々はそれぞれ違う思いを抱えていて それらは似ていることはあっても決して同じではないのではないか


「ふつうの子でいい」という人がいた
話者は「五体満足の健康な子」という意味で「ふつう」という言葉を使ったのだけど
それは「ふつう」なのか 


1Q84」にも「ダンス…」にも出てくるもう一つの世界
今回はそれに加えもう一つの肉体も出てきた
途中 何が実体で何が架空なのかわからなくなる いや最後までわからないままである


実体ってやつも ふつうってやつも
何か表面的なことのような気がして危ういなあと思ったりして
もっと生々しくありたいのかな


相変わらず
意味不明だ 私