本を読んだ49/夜の樹

にゅーよーくへいく


夜の樹 (新潮文庫)

夜の樹 (新潮文庫)


実に1年弱ぶりにこのカテゴリの更新!
最近 週に2日ほど“通勤”することになりまして
少しずつではありますが 読書をする時間ができました
少しではありますが 「無」になる時間ができて できてみてあらためて家族への感謝がうまれる


で 久々に読み切った1冊目がこれ


カポーティの短編集です
なんとまあ 一作ごとに読み終わるとドヨ〜ン…とした空気が私の頭のまわりに。。。
でも決して「読まなきゃよかった」とは思わない むしろその逆であるところが この作品の力なのでしょうか


いやぁ どれも忘れられないのですが
なかでも私が心奪われたのは「誕生日の子どもたち」
確かに読んだはずの冒頭の一文を 読み進めていくうちにすっかり忘れ
ミス・ボビットの取り巻きの一人となって最高潮に達したときに。。。。!
あぁ


そう
“あぁ” 
どうにも言いようのない気持ちが こんなどうしようもない言葉しか出させなくしてしまうみたい


そのほか 代表作の「ミリアム」や「夢を売る女」も とびきりの あぁ です


暗く寒いNYの冬へとワープし 背筋をぞっとさせながら興奮する 毎週の少しの時間
さあ 来週もNYへ行こう