映画を見た41/ナイロビの蜂

ナイロビの蜂

はまぞうになくて大ショック
イギリスの製薬会社が、新薬開発とその利益のために多くのアフリカ人の命を犠牲にしている
それを知った一人の女性が、開発・販売をとめようと奔走する最中に殺され、女性の夫が妻の足跡をたどって事実を解明するが…
シティ・オブ・ゴッド」の監督作品です


いい映画だというよりも見るべき映画
もうこの手の映画に動揺するほど人々にとって目新しいトピックではなくなったか
それでもこういう映画が大切だと思うのは、あまりにも自分や会社、国の利益に目がくらんだり、他人の命を軽んじる人がおおいから。意識・無意識を問わず、そして肯定・否定の程度の大小を問わず。
全てが真実じゃないとしても、この中にはいくつもの真実がある
同じ地球で生きる人間として、この映画を見終わった後にどのような感想を抱くのだろうか
一人を助けられてもみんなを助けられない なら みんなを助けない方がいいのか
「きりがない」とはなんなのか
きりがないから、と切り捨てられる1つの大切な命、私の腕よりも細い2本の足で何十キロもの距離を歩く子ども
そんな映像に言葉にならずに涙が出る 涙を流す意味を説明できなくて悔しい でも感情が抑えきれない


どうして、と唇をかみしめる一方で じゃあどうしたらいいのか、と頭を抱える自分がいる
泣く前にもっと考えろ!と、ちっぽけな情けない自分に叫ぶ