スペイン&モロッコの旅−10日目(5/31)

今日の夜、スペインを発ちます


フライトが23:55なので、11時頃名残惜しくチェックアウトし、バスでマドリッドへ向かいます。
セゴビアマドリッド間はわずか1時間。頻繁にバスも出ていて、とても便利。電車は景色は良かったけど、バスより時間がかかったかな。


バスを降りて、まずはどこかのコインロッカーに預けてからマドリッドを観光しようと思い、地下鉄の駅へ。が、ロッカーがない!!
大きい荷物を持ってマドリッドの、しかもメトロの中をうろうろしているのはあまりに怖いので、工事のお兄さんをつかまえて聞いてみると、ロッカーなんてないない、って笑い飛ばされる。
一瞬途方にくれたものの、考えてみればマドリッドの空港は、市内から近かったのだ。都心から羽田へ行くくらい難がない。だったら一度空港まで行っちゃえ〜っと、ややぴりぴりしながらメトロへ乗り込む


空港行きの路線は新しいのか、車両もきれいだし、駅もきれい
乗っている人も空港へ向かう人がほとんどなので、この路線は他より安心かも
でも、やっぱりNYなんて比にならないくらない緊張した〜!


空港に荷物を預けたのは大正解で、時間も思いっきり有効に使えた。
マドリッドはおっとさんがばっちりわかっているので、とにかく跡を必死についていくのみ。
まだ日中だし、人も多いので、メトロを降りると大都会の見慣れた雰囲気。同じヨーロッパでもパリとは違うな。どちらかといえばNYのほうが近い。
まずは生ハム&ビールで腹ごしらえ。これで最後になるかもしれない生ハム天国。大皿にたっぷりの生ハム+おまけのバゲットがたったの2ユーロ弱なんて、この先いつ食べられるのやら…とかぶりつく


スペインにはいたるところにマヨール広場があったけど、私の見た一番広いマヨール広場を経て、今度はチュロスのお店へ。なんでもディズニーランドでよくたべる、あのチュロスと違って、ここでは甘くないチュロスにチョコレートをかけて食べるのだとか。専門店があるくらい名物らしい。

一人前がやたらと多いのに、何を勘違いしたか二人前を頼んでしまって撃沈…おいしかったけど完食には程遠いレベルでした。


大都会にはいろんな人種がいるもんですが、やはりどこにいっても中国人のパワーはすごい!
ここ、マドリッドにも街中で中国人がたくさん立っていたんだけど、彼らは皆一様に奇妙な音の出るものを売っていた
多分磁石か何かで音を出すおもちゃ?なのかもしれないんだけど、これが通りすがりに耳元で鳴らされるから恐怖なんてもんじゃない!!形は小さな石ころみたいで、音はたとえて言えば、夏の夜に虫除けで、家の軒先にぶらさげておく、ブラックライトのやつ。あれに虫がかかったときに出る「ビリビリっ!!!」って音に似ている。
それにしてもどこへ行っても「ビリビリ!」「ビリビリ!」って言っていて、私にとっては耳にこびりつくくらい不快だったんだけど、おもしろいと思う人も結構いるもので、時々買っている欧米人を目にした。何に使うのだろう…


なるべく人通りの少ない道は避けて、今度はソフィア王妃芸術センターへ、ゲルニカを見に向かった
天気もいいし、たった半日の観光だし、最後のスペインだし、と迷わず歩くことを選択する。歩きながらこの旅を振り返ったり、この空気を名残惜しく吸ってみたりしていると、
なんと!ロナウジーニョを発見!!!
さすがスペイン。日本でも最近はよく見かけるようになったけど、こっちでもたくさんCMに出てるのね。
あのご自慢の歯をきらきらさせたトライデントのポスターに飛びつき、共演の女性にかぶるように隣に立って写真をとりました♪


2年前にテロのあったアトーチャ駅のそばにある美術館。館の前は広場になっていて、子ども達がサッカーをしたり、若者がくつろいだりしていた。

中へ入ると、早速飛び込んできた文字「ゲルニカは鑑賞できません」
あと1週間遅ければ大丈夫だったらしいんだけどね…うーん残念
気を取り直して見られるものを見る
パリのポンピドゥほどではないものの、大きい。
時間をかけたらきりがないので、さっと見て回っただけだったけど、でもスペインの芸術家の作品をここまで見る機会はこれまでなかったので、新しい感覚を楽しんだ。


17時を過ぎ、残り時間も少なくなってきた。
それほど空腹でもなかったんだけど、仕事帰りの人々がいたるお店で盛り上がってるのを見て、いてもたってもいられなくなり、再び入店。
生ハム&ビール第二弾だーと思っていたんだけど、ふとショーケースにあった見慣れない食べ物に興味を示し、注文してみる。するとなぜかお店の人に、テーブル席を案内される。
不思議だと思っていると、どうやら温めなおしてくれているようで、だいぶ時間がかかっている。5分くらいして、やっと目の前に現れた、その食べ物

脂身と軟骨みたいな感じ。レモンでさっぱりして食べる。結構私たちの口には合う料理で、おいしく食べていたんだけど、きっと地元の人には不人気なんだろうな。それくらい置き去りになっていたから。でもさすがに量が多い!
申し訳なく少しだけ残して、でも大満足でスペイン最後の食事を終えました。


最後の最後はEl Corte Inglesへ。スペインのデパートです。
セビージャにもあったけど、今度は食品街で最後の買い物をしにいく。私はどうしてももう一度ガスパチョを飲みたかったんだけど、どれも1リットル以上の大きいものしかなくて断念。くやしいいいいい
でも歩いて見るだけでも楽しい食品街。ハムやお菓子やお惣菜など、どんなものを地元の人が買っていくのかなあなんて覗き見しながら、自分達もお買い物を楽しみ、日没とともに空港へ向かいました。


さようならスペイン
またきたいぞ